釜房ダムには来てみたものの退屈なので宿に帰ることにした
小学校の遠足で、私の住んでいる街で使われている水が貯蔵されているダムに行ったことがある。バスで一時間ほどの場所にある大きな湖には、大きな公園が隣接されていて、休日ともなると家族連れでにぎわう。私も両親に何度かそのダムの公園に連れて行ってもらったことがあったので、特に珍しい場所ではなかったのだけど、その日はダムの放流があり、それを見るのは初めてだったので、とても楽しみにしていたのだった。
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放流場所の近くにある橋で待機していると、どこからともなくカウントダウンが始まり、「3、2、1、0」の後に放流が始まった。私はてっきりダムの門全てを開放して放流するのかとばかり思っていたのだけど、実際はダムの真ん中らへんにある四角い穴のみから放流が始まった。「しょぼっ」っと思っていたのもつかの間、私たちがいた橋の下には想像以上の水が流れ、しぶきがあがって私たちはびしょ濡れになり、みんなで大興奮したのだった。水の力ってすごいと改めて思った遠足だった。
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そんな思い出があったので、友人と訪れた釜房ダムでも放流を期待していたのだけれど、見る場所が遠すぎたのと、ダム下のプールのようなところに放流するので、プールの中で水が螺旋を描くだけでしぶきもあまりあがらず、正直迫力にかけたのだった。ここまで来たのに何だかなあ…。もっと迫力ある放流を期待していたのだけど。そして不完全燃焼のまま、私たちは宿に帰ることにした。
結局この行き場のないやりきれなさを帰ってから居酒屋で発散したのだった。